ShoboLog -しょぼログ-

ShoboSukeの活動情報や各種デバイスのレビュー、Twitchの豆知識等を更新中

【YouTuberが漏斗胸の手術を受けてみた②】入院時&手術後等を徹底レビュー

calendar

入院&手術編です。

今回の私の入院スケジュールは、検査含めての手術日前日入院。
2日目の朝1番で手術。
その後経過を見て1週間から長くても2週間位で退院と言われていました。

スポンサーリンク

目次

事前準備

漏斗胸の手術には、『高額療養費制度』が当てはまるそうです。
入院・手術などで診療費用が高額になる場合、あらかじめ『自己負担限度額に係る認定証(限度額適用認定証)』を市役所で交付してもらえます。
これを入院時に提示すると、診療費用の患者負担額が軽減される制度だそうです。
入院時に提示出来なくても、退院後に手順を踏み申請できれば、軽減されるはずだった金額は払い戻されるらしい。
詳しくはこの辺をみてください。
私は手術日の2週間前に、限度額適用認定証を役所に受け取りに行きました。

他、病院によって色々と違うと思いますが着替えや歯ブラシ等をキャリーケースに入れて準備しました。

入院レビュー

入院1日目

朝1で病院に妻と向かいます。そして入院の手続き。
ベッドにつき次第、入院棟の案内を看護師さんにして頂きました。
その後、レントゲン等の検査を行いました。

19時頃に手術担当医の先生に呼ばれ、明日の手術についての最終確認を受けます。

私に対して当初予定されていた手術は、両ワキの下にメスをいれ、そこに2~3本チタンの長細く平らな棒を入れます。
そのチタン棒を凹んだ胸を起こすように湾曲させ、胸の骨全体を矯正するという方法でした。
( Nuss法 ) 参考文献

しかし、私の場合はそうはいかなかった様なのです。
私の胸の凹みはかなり広範囲で深め(重度)で、
上記のようなやり方だと胸骨が折れてしまうリスク等が発生するとのこと。
その為手術方法が変更されました。

基本的には Nuss法 と同じにはなりますが、
チタン棒を入れる前に胸の中央にメスを入れて凹んでいる部分の肋骨を切断。
適切な方法で切断されたことで骨が折れるリスクが減り、
ワキの下にメスを入れてチタン棒を入れます。
チタン棒が正しく入り、漏斗胸部分の形が整えられた後に切断した肋骨をつなげ直す。
という方法です。

どちらの方法も、チタンバーでの矯正が終わったと経過観察で担当医が判断次第、
バーを抜く手術を再度しなければいけません。

手術後の傷口の画像

手術時間は当初は2時間位と言われてましたが、「3時間位になる」そうで不安が広がりました。

手術は2日目の朝9時頃から行うことになり、その日は不安を抱えたまま入眠。
ちなみに病院の消灯は22時なので夜型の私にとってはかなり地獄でした。

入院2日目

朝7時頃に目が覚めます。
前日に起きたら着てくださいと言われていた手術着に着替える。(前面が簡単にガバっと開く仕様だった)
先生がベッドまで来て「緊張してますか」と そりゃしてますよ。

8時30分頃に看護師さんがベッドに来る。そろそろ手術室へ向かう。
私は健康な状態なので普通に歩いて手術室まで行く。

手術室の手前の待機室、看護師さんが入れ替わる。
ここで手術っぽい被り物を被らされて、色々なレクチャーを聞いた。

手術室につくと、『手術台に乗って下さい』と言われる。自分で乗るかよと思う。ドキドキが止まらない。

手術台の上で麻酔の担当医さんと様々な話や説明を受ける。
全身麻酔が背中から入る。記憶が無くなる寸前に、「そろそろ眠りそうです」と言った気がする。

ピッピッピッピッと心電図?の電子音が鳴る中ゆっくりと意識が戻る。

痛い。上半身がバカ痛い。
そらもうやばいくらいに痛い。
特に両方の方がそりゃあもう痛くて泣いて暴れそうになる。泣けないけど。
この時の記憶は麻酔の影響もあってあまりないが、もしかしたら本当に暴れていたのかもしれない。

色々手術台の上で先生に話しかけられる。「終わりましたよー」「意識ありますかー?」等
僕は「ンヌオー」みたいな言葉しか喋れなかった。喋りたいことが出てこないのだ。
ただ、しっかりと意識があることが判明されたので寝かされたまま入院ベッドに連れていかれた。

頭が重い。意識があるのに行動ができない。
とにかく上半身が痛い。という感情だけが募る。
下半身は動かそうと思っても全く動かない。
とにかく動けないし、喋ることもできない。
でも意識は割としっかりとあるから時間が経つのが遅い。非常につらい時間。

息が全くできない。息をしようとすると胸が痛く張った感覚に、苦しくなりストッパーがかかる。
意識してうすーく呼吸をする。意識して呼吸しないと窒息するかと思う。

妻がすごく話しかけてくれてた記憶がある。
そしてそれを僕は答えようとしてたんだけど全く言葉が出なかった。

妻が帰った後が本当につらかった。
話しかけてくれる人もいなく、手足も動かせず、呼吸もままならない。
ただ意識だけはハッキリとあり、時間だけがゆっくりと過ぎる。
思えば本当につらい1日だった。ぴえん超えてもはやぱおんだった。

入院3日目

いつの間にか寝ていたらしい。
昨日よりも意識がはっきりしていた。
未だに話したい言葉も浮かんでも、喋ることができない。

タンが喉にずっと絡んでいるように感じる。
本来なら咳をして出せるのだが、胸が苦しく、息もまともにできない状況なので咳なんかできない。
タンが栓になって詰まって死んでしまうような気がしていた。
とにかく呼吸が難しい上に、不快だった。

行動しようと思っても、息が出来きず、体も動かない。
1分くらいの遅延がかかる。自分の体じゃないみたいだった。

当然食欲も沸かない。
無理やり食べようと思っても、飲み込むときに胸の筋肉を使うからなのか食えない。

昼からまた妻が来てくれた。
たくさん話してくれるからとてもありがたかった。
意識は脳内はちゃんとある分、返答したくなるがもちろん返せない。
でもすごい助かった。一人だと本当に辛かったとおもう。

面接時間終わり、妻が帰る。
帰った時の喪失感と言ったら過去最大だった。

果たして自分はいつ退院できるのかと、とても不安だった。

入院4日目

起床後すぐ、レントゲンを撮りに行くことなった。

係の人に車いすを押してもらい移動する。
レントゲンを撮り終わる。「ここで係が来るまでお待ち下さい」と言われる。

すぐ来るかと思っていたのに全然来ない。
廊下で通り過ぎていくお医者さんや看護師さんを見るたびに切なくなった。
体感で20分くらい待ったと思う。
声も出せず、動くこともできず、本当にこの時間が辛かった。

係りの方が来てくれて、車いすを押してもらいベッドに戻ることができた。
ナースさんに、『声でないの こわい』と伝えることが出来た。
「背中から入れてる麻酔が原因だと思うのよ」と言われた。

『もしかしたら痛いと思うけど、体内に入れる麻酔の量を半分にしますか?』
手術後からずっと痛み止めの麻酔を背中から入れていたのだ。

先ほどのレントゲンで意識が変になってる俺は『好きにして』と言ってしまった。

そのあと主治医がきて、これは麻酔の量減らしましょう。機械の制御を変えて麻酔量を半分にしましたよ と伝えてきた。

2時間経過14時頃、息はまだ辛いが、意識がハッキリとして行動の遅延も無くなってきた。
何より、ある程度自由に言葉が発せる喜びに驚いた。

15時頃には大分動けるようになった。点滴の支えを持ちながら立てるようになる。
面会時間に来た妻に、『今日もありがとう』とハッキリと伝えることが出来た。
あんた今日テンション高いね と驚かれた。

看護師さんにも回復にびっくりされた。
ここまで元気になれたなら、頭洗っていいですよ と許可が出た。
妻が『美容院ごっこ風にジャンプーを洗面台』でしてくれた。ありがたい。

この日から、歩く練習をしてくださいと言われた。
胸の痛みで歩くのが大変になっていると思うので練習が必要だそう。
確かに歩くときの呼吸がとても大変で、沢山歩くことが出来なかった。

一日通して一番回復を実感したのがこの日
麻酔量は半分になったが胸の痛みが増えることはそこまでなかった。

入院5日目

回復傾向がみれたということで昼頃に尿管が外れた
尿管が外れる時は痛いと聞いていたので、かなりビビっていた。
痛み止めの効果もあってなのか、そこまで痛くなかった。

午後になり、esportsキャスターの岸大河さんがお見舞いにきてくれた。
この後も仕事があるらしく、少しだけだったけど話をしてお見舞いを頂いた。
大変ありがたく、嬉しかった。

この日からシャワーを浴びれることになった。
この日のシャワーは上半身に濡らしていけない部分があるので難しいらしい。
妻に見つめられながら、看護師さんに体を優しく洗って頂いた。

肩が上がらず、頭が一人で洗えないので今日もみさえに頭を洗ってもらった。

この日の最大の問題はおしっこ。
尿意があるのにトイレに行ってもおしっこが出ない。
何度もトイレにいっておしっこを出そうとするが出ない。
最終的にすさまじい体制でおしっこが出た。これは配信でたまに話します。

その後、18時頃にげんぴょんお見舞いに来てくれた。
友達と話せるのはすごくホッとする。ありがたかった。

歩く練習も続けた。呼吸は少し前より深くできるようになっている気がした。
吸うときに痛みが伴うは相変わらずだけど回復を実感して嬉しかった。

入院6日目

うんちが出ない。
手術日からご飯はある程度食べてるのにうんちが出ない。
看護師さんに相談して下剤を使うことになった。

朝方に腸が活性化しうんちが出やすくなる飲み薬を昨夜飲んでいたので、うんちTIMEを期待するもの全く出ない。

仕方なく座薬を使うことになる。
『つらいと思いますが30分待ってからトイレ行って下さい』
と言われて、看護師さんにけつから座薬をブち込まれる。

10分後

マジで激痛でいてもたってもいられなくなりトイレに駆け込む僕。
当然少ししか出ないので凹む。

15時頃に配信者友達の後藤ヒロキさんがお見舞いに来てくれることになっていた。
いよいよ来る時間になってめっちゃな腹痛がくる。
慌ててトイレに駆け込むと すごい出た。めっちゃ出た。
良かったーとホッと一息。安心ヒロキ

その後、ヒロキさんがお見舞いに来てくれて少し話せた。
この頃には胸はまだ苦しく息も快適には出来なかったけど喋ることは大分できていた。

シャワーを昨日と同様に浴びる。今日は体は自分で洗った。
傷口を気にしながら、関節の痛みに耐えながら洗うのは大変だった。
今日も頭はみさえに洗ってもらった。

夜にはシンイチロォさんがお見舞いに来てくれた。ポケモンカードを頂いた。ヤッター

入院7日目

大分回復したので、明日朝に退院になった。
この日は特にトラブルもなく、胸の苦しさや痛みも慣れてきていたのでただヒマな日だった。

シャワーも妻に手伝ってもらいながらにはなるが、自力で浴びることができた。

入院8日目

いよいよ退院日。妻が朝から来てくれて1週間暮らしたベッド周りのゴミや掃除をしてくれた。
もちろん僕も手伝った。手伝えるくらい回復した。

お世話になった看護師さんに挨拶をして病棟を出る。
一生忘れることはない体験記になった。

手術後の経過編へ続く